わが国最古のこんにゃくの記録
2020.05.25|
こんにゃく博士コーナー
日本で最古のこんにゃくとして知られているのは、日本で初めての分類体百科事典として知られる和名類聚抄(931~937年)に「蒟蒻文選蜀都賄注云、蒟蒻其根白、以灰汁煮則凝成。以苦酒淹食之。蜀人珍焉。」と記載されています。
書き下し分にすれば、「蒟蒻、文選の蜀都賄の注に云う。其の根は白く、灰汁を持って煮れば、すなわち凝成す、苦酒(酢)をもってひたし、これを食す。蜀人これを珍とす」となっています。この文献からこんにゃくは3世紀の頃,中国において既に作られていたことになります。